撮影
リー・ピンビン[李屏賓]
1954年生まれ。77年に映画界入りし、“台湾ニューウェーブ”の草創期に多くの若手監督の作品に携わる。85年の『童年往時―時の流れ―』でホウ・シャオシェン作品に初めて参加し、87年『恋恋風塵』でナント三大陸映画祭最優秀撮影賞を受賞。93年の『戯夢人生』では台湾金馬奨撮影技術賞を受賞。撮影を手がけたホウ作品に、『好男好女』(95)『フラワーズ・オブ・シャンハイ』(98)『ミレニアム・マンボ』(01)、『珈琲時光』(03)『百年恋歌』(05)『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』(07)がある。そのほか代表作に、00年カンヌ国際映画祭高等技術院賞を受賞した『花様年華』(00/ウォン・カーウァイ監督)『夏至』(00/トラン・アン・ユン監督)など多数。日本映画との関わりも深く、『春の雪』(05/行定勲監督)『空気人形』(09/是枝裕和監督)『トロッコ』(09/川口浩史監督)『ノルウェイの森』(10/トラン・アン・ユン監督)などがある。
脚本
チュー・ティエンウェン[朱天文]
1956年生まれ。小説家の父と日本文学翻訳家の母の影響もあり、幼い頃から文学に親しむ。高校時代より小説を書き始め、「聯合報」「中國時報」の文学賞を受賞。妹の朱天心とともに台湾を代表する現代女流作家として知られる。83年、自作「小畢的故事」の映画化にあたって初めて映画脚本を手がけ、この作品『少年』(83/チェン・クンホウ監督)の共同脚本・助監督として参加していたホウ・シャオシェンと出会う。以後、ホウ・シャオシェン監督の『風櫃の少年』(83)以降は、『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』(07)を除くすべてのホウ作品に原作者、または脚本家として参加している。

録音
ドゥー・ドゥージ[杜篤之]
1955年生まれ。台湾・台北市出身。エドワード・ヤンら4人の新人監督によるオムニバス映画で “台湾ニューウェーブ”の幕開けとなった記念碑的作品「光陰的故事」(82)以降、現在に至るまで多くの台湾映画を手がける台湾映画界随一の録音技師。ホウ・シャオシェン作品では『悲情城市』(89)『戯夢人生』(93)、『好男好女』(95)『フラワーズ・オブ・シャンハイ』(98)『ミレニアム・マンボ』(01)『珈琲時光』(03)『百年恋歌』(05)などが、エドワード・ヤン監督作品では『海辺の一日』(83)『恐怖分子』(89)『牯嶺街少年殺人事件』(91)『エドワード・ヤンの恋愛時代』(94)『カップルズ』(96)、『ヤンヤン 夏の想い出』(00)などがある。そのほか代表作に『花様年華』(00/ウォン・カーウァイ監督)、『藍色夏恋』(02/イー・ツーイェン監督)、『KANO 1931海の向こうの甲子園』(14/マー・ジーシアン監督)など。01年、『ミレニアム・マンボ』と『ふたつの時、ふたりの時間』(ツァイ・ミンリャン監督)でカンヌ国際映画祭高等技術院賞を受賞した。
音楽
リン・チャン[林強]
1964年、台湾生まれ。ロック・シンガー、作曲家として台湾でカリスマ的人気を誇る。俳優としての資質をホウ・シャオシェン監督に見込まれ『戯夢人生』(93)に出演し、続く『好男好女』(95)『憂鬱な楽園』(96)にも出演。『憂鬱な楽園』では音楽も担当し、高い評価を得た。ジャ・ジャンクー監督作品にも多く携わり、『世界』(04)以降、『長江哀歌』(06)『四川のうた』(08)などの映画音楽を手がけ、『罪の手ざわり』(13)では第50回台湾金馬奨最優秀音楽賞を受賞。本作『黒衣の刺客』で第68回カンヌ国際映画祭最優秀映画サントラ賞を受賞した。